○坂祝町建設工事検査基準
平成21年4月1日
訓令第32号
(目的)
第1条 この基準は、坂祝町建設工事における土木工事の検査に必要な基準を定めることにより検査の適正な実施を図ることを目的とする。
(適用)
第2条 この基準は、坂祝町建設工事検査要領(平成21年訓令第31号)第4条に定める検査に適用する。
(検査の基準)
第3条 検査の基準は、別表「工事実施状況の検査」、参考1―1~2の「検査方法」及び岐阜県建設工事監督・検査関係要領の出来形検査基準及び規格値、品質管理基準及び規格値によるものとする。
2 検査時に明視できる部分については実測検査とし、不可視部分で検査時に現地確認が困難な部分については監督員の測定あるいは確認した資料(記録写真を含む。)により検査を行うものとする。
また、検査員が必要あると認められる時は、理由を請負者に通知して最小限度の破壊検査を行うものとする。
※舗装工のコアー採取・掘り起こし
厚さ確認した資料(記録写真)があれば査時確認は省略することができる。
※コンクリートブロック積工の抜きブロック、裏堀
出来形管理資料(記録写真等)で確認ができれば、検査時確認は省略できる。
3 工事材料又は機器の検査においてやむを得ない場合は試験記録又は試験検定に基づいて検査を行うものとする。
(検査の合格判定)
第4条 検査の合格又は不合格の判定基準は次によるものとする。
(1) 合格 測定結果がいずれの出来形及び品質も規格値を満足する場合
(2) 不合格 測定値が前項に該当しない場合
(工事成績評定基準)
第5条 坂祝町検査要領第16条に基づき工事成績評定をするための基準は「坂祝町建設工事成績評定要領」によるものとする。
附則
この要領は、公布の日から施行する。
別表(第3条関係)
工事実施状況の検査(留意事項)
項目 | 内容 | 適用 |
工事の監督 | 監督の状況 確認、立会及び指示、承諾 協議事項等処理内容 | 坂祝町監督要領 |
施工監理 | 工程管理、出来形管理、品質管理及び写真管理 | 岐阜県建設工事管理基準 |
支給及び貸与品 | 支給、受領、保管、使用及び返納の処理状況 | 支給品受領書等資料 |
工事用資材の解体及び発生材 | 工事用資材の解体処理及び発生品の利用・処理状況 | 現場発生品調書 産業廃棄物管理票 (マニフェスト) |
現場管理 | 現場管理状況、交通処理状況及び安全・訓練。 措置内容 | 各管理実施状況 施工計画書 |
確認事項 | 特記仕様書(施工条件明示一覧表) 作業残土処理(計画・実施)書 | 適正処理の指導 |
(参考1―1)
検査の共通事項
項目 | 検査の方法 |
延長 | 施工管理資料に基づき測点箇所を抽出して、全延長を確認する。 |
平面線形 | 法線を見通し、直線の通り、曲線部緩和区間の取り合わせを確認する。 |
計画高、縦断、横断勾配 | BMを確認し、基準高、勾配を起終点並びに勾配の変位点等を重点的に実測して確認する。 |
幅員、法長、法勾配 | 施工管理資料に基づき測点を抽出して、実測して確認する。 |
構造物 | 1 長さ、幅、高さ、厚さ等を実測して出来形寸法を確認する。 重要構造物については、スチールテープを使用する。 2 コンクリート構造物の圧縮強度は、検査員が必要があると認められる時は、理由を請負者に説明しテストハンマー(シュミットハンマー)等で測定し、必要に応じコアー採取の上強度試験をする。 3 重要なコンクリート構造物については、検査員が必要があると認められる時は、漏水の有無を削孔注水により確認する。 4 品質については、材料の品質を証明する資料により確認する。 |
埋設構造物 | 埋め戻しされている構図物は、工事写真及び段階確認書で確認する。 |
主要資材 | 規格、品質、数量等を関係書類その他実施検査により判定する。 |
(参考1―2)
工事別検査方法(品質)
工種 | 検査項目 | 検査内容 | 検査方法 |
(1) 共通 | 出来ばえ | 仕上げ面、通り、すり付け等の程度及び全般的な外観は良好か。 | 1 主に観察により検査する。 2 場合により実測する。 |
構造物の機能 | 構造物は又は附属施設等の機能は設計図書等と対比して適切か。 | 主に実際操作してみて検査をする。 | |
材料 | 品質及び形状寸法は、設計図書等と対比して適切か。 | 1 観察又は品質証明書により検査する。 2 場合により実測する。 | |
(2) 土工 | 1 土質又は岩質 2 支持力又は密度 | 1 土質・岩質は設計図書等と一致しているか。 2 支持力又は密度は設計図書等と比較して適切か。 | 1 主に施工管理記録及び観察により検査する。 2 場合により実測する。 |
(3) 路盤工 | 1 合成密度 2 支持力又は密度 | 1 路盤材料の合成粒度は設計図書等と対比して適切か。 2 支持力又締固め度は設計図書等と対比して適切か。 | 同上 |
(4) セメント コンクリート工 | コンクリートの強度 | コンクリートの強度等は、設計図書等と対比して適切か。 | 同上 |
(5) アスファルト コンンクリート工 | 1 アスファルト使用量 2 骨材粒度 3 密度 4 舗設温度 | アスファルト使用量、骨材粒度、密度及び舗設温度は設計図書等と対比して適切か。 | 1 主に既に採取されたコアー及び現地の観察並びに施工管理資料により検査する。 2 場合により実測する。 |
(6) 基礎杭工 | 1 支持力 2 上部構造との関係 | 1 支持力は、設計図書等と対比して適切か。 2 基礎の位置、上部との接合部等は適切か。 | 1 主に施工管理資料及び観察により検査する。 2 場合により実測する。 |