○坂祝町太陽光発電設備等設置費補助金交付要綱
令和4年7月25日
訓令第26号
(趣旨)
第1条 この要綱は、坂祝町における再生可能エネルギーの利用を促進し、温室効果ガスの排出削減を図るため、坂祝町太陽光発電設備等設置費補助金(以下「補助金」という。)の交付に関し、坂祝町補助金等の交付等に関する規則(昭和50年規則第10号。以下「規則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定めるものとする。
(1) 住宅 次に掲げる家屋をいう。
ア 専用住宅(常時居住の用に供する家屋をいう。)
イ 併用住宅(その一部を常時居住の用に供する家屋をいう。)
(2) 市町村税等 地方税法(昭和25年法律第226号)第5条に規定する市町村税及び町が個人から徴収すべき使用料、保育料、負担金等をいう。
(補助対象設備)
第3条 この要綱において、補助の対象となる太陽光発電設備等(以下「補助対象設備」という。)は、次の各号に掲げるものをいう。
(1) 太陽光発電設備
ア 商用化され、導入実績があるものであること。
イ 中古設備ではないこと。
ウ リース設備ではないこと。
エ 増設設備ではないこと。
オ 買替設備ではないこと。
カ 既存設備の改修ではないこと。
(2) 蓄電池
ア 商用化され、導入実績があるものであること。
イ 前号に掲げる太陽光発電設備と同時に設置する付帯設備であること。
ウ 定置用であること。
エ 中古設備ではないこと。
オ リース設備ではないこと。
カ 平時において充放電を繰り返すことを前提とした設備であること。
キ 停電時のみに利用する非常用予備電源でないこと。
ク 15.5万円/kWh(工事費込み・税抜き)以下の蓄電池であること。
ケ 別記に掲げる蓄電池の仕様を満たすものであること。
コ 増設設備ではないこと。
サ 買替設備ではないこと。
シ 既存設備の改修ではないこと。
(補助対象経費)
第4条 この要綱において補助の対象となる経費は、前条に規定する補助対象設備の購入費用及び設置に係る工事費用とする。
(補助対象者)
第5条 町長は、次の各号に掲げる要件の全てを満たす者(以下「補助対象者」という。)に対して、予算の範囲内で補助金を交付する。
(1) 坂祝町に住所を有する者、又は坂祝町に住所を有さない場合であっても、坂祝町での住宅の新築等に伴って補助対象設備を設置しようとする者(ただし、補助対象設備の設置完了日までに、坂祝町に住所を変更する者に限る。)であること。
(2) 補助対象設備を設置する住宅が、坂祝町内で自ら所有し居住する一戸建ての専用住宅であって、共同住宅及び集合住宅並びに店舗・事務所等との併用住宅でないこと。
(3) 市町村税等を滞納していない者であること。
(4) 補助対象設備について、国又は岐阜県から他の補助金、交付金等を受領しない者であること。
(5) 再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法(平成23年法律第108号。以下「再エネ特措法」という。)に基づくFIT制度、又はFIP制度の認定を取得しない者であること。
(6) 電気事業法(昭和39年法律第170号)第2条第1項第5号ロに定める接続供給(自己託送)を行わない者であること。
(7) 資源エネルギー庁が策定する再エネ特措法に基づく「事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)」に定める遵守事項(ただし、専らFITの認定を受けた者に対するものを除く。)を遵守できる者であること。
(8) 発電した電力量の30パーセント以上を、申請した住宅の敷地内で自ら消費する者であること。
(9) 補助対象設備の設置によって得られる環境価値のうち、需要家に供給を行った電力量に紐づく環境価値を需要家に帰属させることができる者であること。
(10) 法定耐用年数を経過するまでの間、補助対象設備により取得した温室効果ガス排出削減効果について、J―クレジット制度への登録を行わない者であること。
(11) 坂祝町暴力団排除条例(平成23年条例第21号)第2条第1号から第3号までに規定する暴力団又は暴力団員等でないこと。
(補助金の額)
第6条 補助金の額は、次の各号に掲げる額とする。
(1) 太陽光発電設備 最大出力(kW表示の小数点以下切捨)に1kW当たり7万円を乗じた額とし、5kW相当分を限度とする。
(2) 蓄電池 蓄電池の価格(工事費込み・税抜き)の3分の1の額(千円未満切捨)とし、5kWh相当分を限度とする。
2 補助金を交付することができる回数は、住宅1戸につき1回を限度とする。
(1) 補助対象設備の設置に係る見積書の写し
(2) 補助対象設備の設置場所及び付近の見取図
(3) 補助対象設備の仕様書
(4) 「FIT・FIP認定を受けないこと」、「事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)を遵守すること」等に関する申請者の誓約書(様式第1号の2)
(5) 補助対象設備の設置を行う施工業者の誓約書(様式第1号の3)
(6) 補助対象設備で発電する電力の消費計画書
(7) 納税証明書その他市町村税等を滞納していないことを証する書類(坂祝町に住所を有さない者であって、坂祝町での住宅の新築等に伴って補助対象設備を設置しようとする者、又は交付申請を行う年の1月2日以降に坂祝町に転入した者である場合のみ)
(8) 前各号に掲げるもののほか、町長が必要と認めたもの
2 町長は、補助金を交付することが不適当と認めたときは、坂祝町太陽光発電設備等設置費補助金不交付決定通知書(様式第3号)により、その理由を付して申請者に通知するものとする。
(状況報告)
第10条 町長は、必要と認めるときは、補助事業者に対して、事業の進捗状況その他必要な事項について、報告をさせ又は検査を行うことができる。
(1) 補助対象設備の設置に係る契約書の写し
(2) 補助対象設備の設置に係る領収書の写し
(3) 補助対象設備の設置に係る保証書の写し
(4) 補助対象設備の設置に係る取扱説明書の写し
(5) 電力会社との接続契約書、買電契約書等の写し(接続契約、買電契約等する場合のみ)
(6) 補助対象設備の設置状況を示す写真
(7) 前各号に掲げるもののほか、町長が必要と認めたもの
3 町長は、補助事業者に交付すべき補助金の額を再確定した場合において、その額を超える補助金がすでに交付されているときは、その超える部分の補助金の返還を命ずるものとする。
4 前項の補助金の返還期限は、その命令のなされた日から20日以内とし、期限内に納付がない場合は、未納に係る金額に対して、その未納に係る日数に応じて年利10.95パーセントの割合で計算した延滞金を徴するものとする。
(交付決定の取消等)
第16条 町長は、補助事業者が次の各号のいずれかに該当すると認めたときは、交付決定の全部又は一部を取り消すことができる。
(1) 法令等又は法令等に基づく町長の処分若しくは指示に従わないとき。
(2) 偽りその他不正の手段により補助金の交付を受けたとき。
(3) 補助金を補助事業以外の用途に使用したとき。
2 町長は、前項の取消しを行った場合において、既に当該取消に係る部分に関し補助金が交付されているときは、期限を付して当該補助金の返還を命ずるものとする。
3 町長は、前項の返還を命ずる場合は、その命令に係る補助金の受領の日から納付の日までの日数に応じて、年利10.95パーセントの割合で計算した加算金の納付を併せて命ずるものとする。
(現地調査等)
第17条 町長は、補助金の交付業務の適正かつ円滑な運営を図るため、必要に応じて現地調査等を行うことができる。
2 町長は、補助事業者に対し、必要に応じて事業の成果を示すデータの提供その他の協力を求めることができる。
(関係書類の保管)
第18条 補助事業者は、補助金の申請書、実績報告書に関連する書類を、事業終了年度の翌年度から起算して5年間保存しなければならない。ただし、取得財産等について規則第14条で定める処分制限期間を経過しない場合においては、経過するまでの期間保存しなければならない。
(その他)
第19条 この要綱に定めるもののほか、補助金の交付に関し必要な事項は、町長が別に定める。
附則
(施行期日)
1 この要綱は、令和4年8月15日から施行する。
(有効期間)
2 この要綱は、岐阜県太陽光発電設備等設置費補助金制度が廃止されるまで効力を有する。
附則(令和4年訓令第30号)
この要綱は、公布の日から施行する。
附則(令和6年訓令第17号)
(施行期日)
1 この要綱は、令和6年4月1日から施行する。
(有効期間)
2 この要綱は、岐阜県太陽光発電設備等設置費補助金制度が廃止されるまで効力を有する。
別記(第3条関係)
蓄電池の仕様
(1) 蓄電池パッケージ
蓄電池部(初期実効容量1.0kWh以上)とパワーコンディショナー等の電力変換装置から構成されるシステムであり、蓄電システム本体機器を含むシステム全体を一つのパッケージとして取り扱うものであること。
※ 初期実効容量は、JEM規格で定義された初期実効容量のうち、計算値と計測値のいずれか低い方を適用する。
※ システム全体を統合して管理するための番号が付与されていること。
(2) 性能表示基準
初期実効容量、定格出力、出力可能時間、保有期間、廃棄方法、アフターサービス等について、所定の表示がなされていること。所定の表示は次のものをいう。
ア 初期実効容量
製造業者が指定する、工場出荷時の蓄電システムの放電時に供給可能な交流側の出力容量のこと。使用者が独自に指定できない領域は含まない。(算出方法については、一般社団法人日本電機工業会 日本電機工業会規格「JEM1511 低圧蓄電システムの初期実効容量算出方法」を参照すること)
イ 定格出力
認証書に基づく系統側の定格出力を指定し登録対象機器の添付書類に明記すること。定格出力とは、蓄電システムが連続して出力を維持できる製造事業者が指定する最大出力とする。定格出力の単位はW、kW、MWのいずれかとする。
ウ 出力可能時間の例示
① 複数の運転モードをもち、各モードでの最大の連続出力(W)と出力可能時間(h)の積で規定される容量(Wh)が全てのモードで同一でない場合、出力可能時間を代表的なモードで少なくとも一つ例示しなければならない。出力可能時間とは、蓄電システムを、指定した一定出力にて運転を維持できる時間とする。このときの出力の値は製造事業者指定の値でよい。
② 購入設置者の機器選択を助ける情報として、代表的な出力における出力可能時間を例示することを認める。例示は、出力と出力可能時間を表示すること。出力の単位はW、kW、MWのいずれかとする。出力可能時間の単位は分とし、出力可能時間が10分未満の場合は、1分刻みで表示すること。出力可能時間が10分以上の場合は、5分刻みの切り捨てとする。また、運転モード等により出力可能時間が異なる場合は、運転モード等を明確にすること。ただし、蓄電システムの運転に当たって、補器類の作動に外部からの電力が必要な蓄電システムについては、その電力の合計も併せて記載すること。単位はW、kW、MWのいずれかとする。
エ 保有期間
補助金の支給を受けて対象システムを購入した場合、所有者(購入設置者)は、当該システムを法定耐用年数の期間、適正な管理・運用を図らなければならない。このことを登録対象機器の添付書類に明記し、所有者(購入設置者)へ注意喚起がなされていること。
オ 廃棄方法
使用済み蓄電池を適切に廃棄、又は回収する方法について登録対象機器の添付書類に明記すること。蓄電池部分が分離されるものについては、蓄電池部の添付書類に明記すること。
※ 【表示例】「使用済み蓄電池の廃棄に関しては、当社担当窓口へご連絡ください。」
カ アフターサービス
国内のアフターサービス窓口の連絡先について、登録対象機器の添付書類に明記すること。
キ 蓄電池部安全基準
① リチウムイオン蓄電池部の場合、蓄電池部が「JIS C8715-2」に準拠したものであること。
※ 平成28年3月末までに、平成26年度(補正)定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業の指定認証機関から「SBA S1101:2011(一般社団法人電池工業会発行)とその解説書」に基づく検査基準による認証がなされている場合、「JIS C8715-2」と同等の規格を満足した製品であるとみなす。
② リチウムイオン蓄電池部以外の場合、蓄電池部が平成26年4月14日消防庁告示第10号「蓄電池設備の基準第二の二」に記載の規格に準拠したものであること。
(3) 蓄電システム部安全基準(リチウムイオン蓄電池部を使用した蓄電システムのみ)
蓄電システム部が「JIS C4412」に準拠したものであること。
※ 「JIS C4412」における要求事項の解釈等は「電気用品の技術基準の解釈 別表第九」に準拠すること。
※ 平成28年3月末までに、平成26年度(補正)定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業の指定認証機関から「蓄電システムの一般及び安全要求事項」に基づく検査基準による認証がなされている場合、「JIS C4412」と同等の規格を満足した製品であるとみなす。
(4) 震災対策基準(リチウムイオン蓄電池部を使用した蓄電システムのみ)
蓄電容量10kWh未満の蓄電池は、第三者認証機関の製品審査により、「蓄電システムの震災対策基準」の製品審査に合格したものであること。
※ 第三者認証機関は、電気用品安全法国内登録検査機関であること、かつ、IECEE-CB制度に基づく国内認証機関(NCB)であること。
(5) 保証期間
メーカー保証及びサイクル試験による性能の双方が10年以上の蓄電システムであること。
※ 蓄電システムの製造を製造事業者に委託し、自社の製品として販売する事業者も含む。
※ 当該機器製造事業者以外の保証(販売店保証等)は含めない。
※ メーカー保証期間内の補償費用は無償であることを条件とする。
※ 蓄電容量は、単電池の定格容量、単電池の公称電圧及び使用する単電池の数の積で算出される蓄電池部の容量とする。
※ JEM規格で定義された初期実効容量(計算値と計測値のいずれか低い方)が1.0kWh未満の蓄電システムは対象外とする。